市販のミルクティーに含まれるpH調整剤って、どのくらい調整してるの?
今回は、バタフライピーの、酸性・アルカリ性で色が変わる性質を用いて、実験をしてみます。
バタフライピーは、酸性だとピンクや紫に、中性だと青色、アルカリ性だと緑色になります。
市販のミルクティーのpHは、どのくらいなんですかね?
早速試していきましょう!
市販のミルクティーによる、バタフライピーの色変化実験の目的
今回はLiptonの「プレミアムアールグレイラテ」を使用して、バタフライピーの色変化実験を行います。
なぜ行うかというと、「プレミアムアールグレイラテ」に含まれる、食品添加物「pH調整剤」の影響で、酸性になっているのかどうかを確かめたいのです。
pH調整剤の利用目的
主要な目的は静菌作用です。 食中毒菌などがpH6.0以下になると増えにくくなり、pH3以下になるとほとんどの細菌が増えることができなくなるため、pH調整剤でpHを下げる(酸性を強くする)ことで食品の安全性や保存性を高めています。 また、退色や香りの消失を防ぐために使用されることもあります。
微生物生育のための最適pH
カビ 5.0~6.5、酵母 4~5、一般細菌 6~7、大腸菌 7.0~7.5、乳酸桿菌 6~7
微生物とpH | 細菌とウイルス | お役立ち情報 | 株式会社 東邦微生物病研究所
「pH調整剤」の利用目的の内容によれば、酸性になっているはずなので、バタフライピーはピンク色に変化するはずですね。
ベルガモットエキス(柑橘エキス)も入っていますし、pHは低いと思います。
色変化の比較に、普通のミルクティーを用意
プレミアムアールグレイラテ(20ml)と、ほとんど同じ色になるように調整したミルクティー(20ml)を用意しました。
比較用のミルクティーは、「Janat」のアールグレイと、スーパーの牛乳で作った、無糖のミルクティーにしました。pHは、紅茶が弱酸性、牛乳が中性、砂糖が中性です。
バタフライピーに、普通のミルクティーを加えた色変化
ミルクを加えたことで白くなった程度で、ほとんど変化がありません。
バタフライピーに、市販のミルクティーを加えた色変化
なんと、緑色に近づきました!予想外の灰緑です!!
「プレミアムアールグレイラテ」はpH調整剤が入っているので、酸性(ピンク色)になると思っていたのですが、酸性ではないみたいです。
いったいなぜ…?
酸性にしたバタフライピーと、市販のミルクティーを加えたバタフライピーの色比較
もしかしたら、酸性でも緑色になるのでは?と思って、普通のミルクティーを加えたバタフライピーにレモンを加えてみました。
レモンを加えたバタフライピーはしっかり紫ですね。
Lipton「プレミアムアールグレイラテ」を加えたバタフライピーとは明らかに色が違います。
どうやら本当にLipton「プレミアムアールグレイラテ」は酸性ではないみたいですね。pH調整剤とはいったい…?
牛乳を加えたバタフライピーと、市販のミルクティーを加えたバタフライピーの比較
中性の牛乳の場合、バタフライピーがどんな色になるのか比較してみました。
牛乳を使用した場合、バタフライピーは鮮やかな水色になりますね。とても綺麗です。
意外と飲みやすい味だったので、今後のレシピにも使えそうです。
牛乳を加えたバタフライピーに、紅茶のティーバッグを後から追加してみる
なんか色が近い…?
むしろ、Lipton「プレミアムアールグレイラテ」より緑色になってる…?
もしかしたら最初に作った普通のミルクティーは、薄かっただけで、Lipton「プレミアムアールグレイラテ」は中性なのかもしれません。
とりあえず、Lipton「プレミアムアールグレイラテ」は酸性ではないということがわかりました。
市販のミルクティーによる、バタフライピーの色変化実験まとめ
市販のミルクティーは、保存のために、pH調整剤を使って酸性にしていると思っていましたが、ほとんど中性でした。
市販のミルクティーも、家庭で作る普通のミルクティーと同程度のpHです。
市販のミルクティーによる、バタフライピーの色変化実験の感想
今回の実験は楽しかったですね。
バタフライピーの色変化実験って、飲みづらいことが多いんですよね。
「バタフライピーにレモンを加えて、青色からピンク色にする実験」が多いんですけど、レモンを加えたバタフライピーが本当に美味しくない。
でも、今回の実験は、混ぜるものがおいしくて飲みやすかったです。やっぱり飲みやすいのは良いですね。
みなさんもぜひ、身近なおいしい飲み物とバタフライピーを用いて、色の変化の実験を楽しんでみてはいかがでしょうか?