評価 | ★★★★⭐︎ 4.0 / 5.0 |
アクセス | 銀座線「銀座駅」から徒歩2分 |
ジャンル | フランス紅茶専門店、フレンチ |
レビュー時の金額 | ランチ3000円〜 紅茶のみ1200円〜 |
予約 | 「食べログ」で予約する |
マリアージュフレール銀座本店の良い所
- 数えきれないほど大量な紅茶・緑茶から一杯を選べるので、とても楽しい
- お茶を使用した料理を楽しむことができ、お茶の可能性を広げられる
- フレーバーティーはどれも香り高く、華やかで優雅な雰囲気を味わえる
- 飲みたいお茶のイメージを伝えると、店員さんが親切におすすめを教えてくれる
- 1階ショップで、普段の会話ではできないような、深い紅茶トークを楽しめる
マリアージュフレール銀座本店の悪い所
- メニューに写真や味の紹介がなく選びにくい
- ランチ3000円〜、紅茶1200円〜と高級
- ランチ時はかなり混雑するため、予約必須
- マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 概要
- マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 価格と競合比較
- マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 店内雰囲気
- マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: ランチメニュー
- マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: お茶(紅茶&緑茶のフレーバーティー)
- マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 1階ショップ
- マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 総合評価
- マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 基本情報
マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 概要
紅茶好きなら誰もが、この黒い高級紅茶を見たことがあるのではないでしょうか?
マリアージュフレールとは、1854年に、フランス(パリ)で創業したフランス流紅茶専門店です。
フランス紅茶と言えば、もともと香水文化の根強いことも影響し、茶葉にフルーツや花の香りをつけた、華やかな香りのフレーバーティーでしょう。
160年以上に渡り、フランス紅茶を極めた名店による銀座のカフェは、週末には店の裏まで行列ができるほどの大人気です。
美味しい紅茶だけではなく、紅茶を料理に使ったフランス料理を楽しめます。
マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 価格と競合比較
フレーバーティーの名店「LUPICIA」と比較すると、「マリアージュフレール」のカフェは予算が2〜3倍必要になります。
紅茶の種類は、圧倒的にマリアージュフレールが多く、アールグレイだけ見ても、LUPICIAが2種類なのに対し、マリアージュフレールでは、なんと8倍の、16種類のアールグレイが楽しめます。
味は、ルピシアの紅茶が、全体的にミルクティー向けの濃い紅茶のような、ずっしりと重めな味わいなのに対し、マリアージュフレールの紅茶は、全体的にダージリンのような軽やかな味わいと、離れていても届くような、強く広がる華やかな香りが特徴です。
ルピシアが安価で誰でも楽しめる「万人向けの紅茶」としたら、マリアージュフレールは高級だけど確かな技術に裏付けされた「至高の紅茶」と言えるでしょう。
マリアージュフレールのカフェは、紅茶の中でも、フレーバーティー好きを語るなら、一度は行かなければと思います。
マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 店内雰囲気
マリアージュフレール銀座本店のカフェは、高尚なオペラが流れる上品な雰囲気です。ドレスコードは特にありません。
婚活に使用している優雅なカップルがいることもあるので、お淑やかに振る舞うのが良いでしょう。
お一人様や大人数はおらず、2〜4人で訪れている人が多いです。
男女比は女性が8割ですが、店員が男性なので、男性の方でも居心地が悪いことはないでしょう。
マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: ランチメニュー
筆者が選んだメニュー「ランド産地鶏のバロティーヌ 紅茶 チャイ パリジャンのジュ フヌイユとサツマイモのソテ(紅茶付き3080円)」
フランス料理は言葉が難しいですが、以下の3種の料理の盛り合わせです。
- フランスのランド地方産の地鶏のバロティーヌ(開いた鶏肉、鳩や鴨などに詰め物を敷き筒状に巻き込んだ料理)
- 「チャイ パリジャン」というマリアージュフレールの紅茶を使用したのジュ(ソース)
- フヌイユ(ハーブの一種。英名「フェンネル」)とサツマイモのソテ(炒め物)
「チャイ パリジャン」は、スパイスと柑橘の香りが特徴のスパイスティーです。
チャイに使われるスパイスは、もともと肉の臭み消しやカレーなどに使われるものが多く、肉料理と相性が良いのですね。
「紅茶を使っているからどうなるんだろう…?」と思いましたが、特に違和感もなく美味しいフレンチでした。
今回注文したメニューや上の写真以外にも、コース料理など、お茶を使用した料理はまだまだあります。
お料理は、お茶をジュ(ソース)として使用するのが多めです。
デザートは、マリアージュフレールの看板商品マルコポーロのカヌレや、アールグレイのチョコレート、季節のフレーバーティーのサヴァランなど、様々な紅茶デザートが楽しめます。
どれも美味しいのですが、メニュー表に写真が無いので、何を頼んだらいいのかわかりにくく、王道のものや知っている言葉を探してしまうというのが難点です。
マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: お茶(紅茶&緑茶のフレーバーティー)
1杯目「オペラ(紅茶)」(ランチセット)
やはり、フランス紅茶専門店といえば、フレーバーティーは味わっておきたいところ。
1杯目は、ランチのセットドリンクとして、バニラとフルーツの甘い香りが特徴の「オペラ」を頂きました。
注いだ瞬間にふんわりと広がる、デザートのような甘い香りで幸福感に包まれました。
ダージリンのような軽やかな味わいで、ほのかに甘い紅茶が、とろけるような香りとピッタリです。
2杯目「テ オ サハラ(緑茶)」(1100円)
こちらは「薔薇とミントの緑茶」です。カップに顔を近づけなくても、ミントの爽やかな香りに乗って、華やかな薔薇の香りを感じられます。
ミントの緑茶は自宅でもよく作るのですが、ミントだけだと清涼感しかなく、のど飴っぽい香りになってしまいます。
でもミントの緑茶に、華やかな薔薇の香りが加わることで、ゴージャスな美しい香りになっています。
ローズレッド+クールミント+緑茶で、味は再現できますが、遠くにいても香るという点はなかなか再現が難しいです。
フレーバーティーの老舗ならではの高い技術力を感じました。
どれもおよそ600ml程の大きめなティーポットで、1回の注文で3杯は楽しめます。
苦くなってしまわないように、中の茶葉はしっかりと抜いてくれています。
よくあるカフェだと、砂時計とティーポットが一緒に渡されて、2杯目以降は渋くなってしまいます。
しかし、マリアージュフレールは美味しい状態で2杯目以降も楽しめるようにしてくれています。さりげない心遣いが流石です。
※メニューは写真の6倍ほどあります。
マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 1階ショップ
2階のカフェで食事を楽しんだ後は、1階のショップで、壁面に並ぶ大量の茶葉から、気になる1つを探していきます。
自力で探すのは難しいので、店員さんに欲しい紅茶のイメージを伝えるのがおすすめです。
今回は「バニラの香りが強めで、味は軽めで飲みやすいお茶」「店内のチャイを一通り」の2パターンを探してもらいました。
すると、4種類ずつピックアップしてもらえました。ひとつひとつ大きな缶を開け、扇子で仰いで香りを確かめさせてくれます。
お試しサイズは無く、100g〜の販売になるので、30杯以上はそのお茶を飲むことに。しかも、どれも2500円以上と高級茶。自分の好みと合わない紅茶を選んでしまわないように、香りチェックを必ず行いましょう。
また、紅茶に知見があることを伝えると、王道ではなく、あえて玄人向けの珍しい逸品を紹介してくれます。
今回は、コーヒーで有名なコロンビアの紅茶という珍しいチャイと、スターアニスの緑茶を購入しました。
自分では見つけられない新たな香りに出会えたり、普段は出来ない深い紅茶トークに花が咲いたり、ショップでは紅茶好きなら、誰もがワクワクする楽しい時間を過ごせました。
マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 総合評価
以上のことから、マリアージュフレール銀座本店カフェは、「紅茶好きにはたまらない至高の紅茶カフェ。メニュー表のわかりづらさが難点」ということで、星4カフェといたしました。
紅茶好きならば、人生で一度は必ず行きたい。行った後も「お金を貯めて、もう一度行きたい」と思わせる魅力があります。
価格の高さも、これだけ有意義な体験ができるのならば、この価格は妥当だと思います。
しかしながら、フランス料理の専門用語が並ぶ写真無しのわかりづらいメニューや、商品名の記載だけしかない紅茶一覧表が、マリアージュフレールの魅力を隠してしまっています。
店員に頼まなければ自分でメニューを選ぶことができないというのは、注文はかなりの難易度です。
ですが、数えきれないほどの品数や、軽やかな紅茶の味わいと、大きく広がる華やかな香り、店員との紅茶トークなど、至福のひとときを過ごせます。
大きな仕事を成し遂げた紅茶好きな自分へのご褒美、大切な人と優雅なティータイムに、マリアージュフレール銀座本店のカフェに訪れてみてはいかがでしょう。
マリアージュフレール銀座本店カフェレビュー: 基本情報
店名 | マリアージュフレール銀座本店 |
住所 | 東京都中央区銀座5-6-6 すずらん通り |
アクセス | 銀座線「銀座駅」から徒歩2分 |
ジャンル | フランス紅茶専門店、フレンチ |
レビュー時の金額 | ランチ3000円〜 紅茶のみ1200円〜 |
営業時間 | 11:00〜20:00 レストランは11:30〜15:30 |
定休日 | 年中無休 |