4種類の牛乳を飲み比べ!味に違いはある?
特濃 | 低温殺菌牛乳 | |
---|---|---|
種類別名称 | 乳飲料 | 牛乳 |
乳脂肪分 | 4.3% | 3.6%以上 |
無脂乳固形分 | 8.5% | 8.4%以上 |
原材料 | 乳、乳製品、ビタミンD | 生乳100% |
エネルギー | 149kcal | 137kcal |
たんぱく質 | 6.0g | 6.8g |
脂質 | 9.1g | 7.8g |
炭水化物 | 10.7g | 10.0g |
カルシウム | 227mg | 227mg |
殺菌方法 | 記載無し | 66℃ 30分間(低温殺菌) |
雪印メグミルク牛乳 | おいしい低脂肪 | |
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種類別名称 | 牛乳 | 乳飲料 |
乳脂肪分 | 3.5%以上 | 0.6% |
無脂乳固形分 | 8.3%以上 | 6.7% |
原材料 | 生乳100% | 生乳(50%未満) 乳製品 |
エネルギー | 133kcal | 62kcal |
たんぱく質 | 6.5g | 3.4g |
脂質 | 7.6g | 1.1g |
炭水化物 | 9.6g | 9.5g |
カルシウム | 227mg | 137mg |
殺菌方法 | 130℃2秒間 | 130℃2秒間 |
雪印メグミルク【特濃】の味は?
雪印メグミルク【特濃】は、バターのような黄色がかった色をしてますね。
見た目と名前の通り、とろっとした濃厚な質感で、牛乳と生クリームの中間のような柔らかさです。
デザートのような甘さがあって、寒い冬のミルクティーにピッタリです。逆に、夏はあまり飲みたくないかも。
ホットミルクや、ホットミルクティーで、体を温めたい時用って感じがします。
アイスに例えたら、シャーベットよりアイスクリーム。
タカナシ【低温殺菌牛乳】の味は?
タカナシ【低温殺菌牛乳】は、サラッとした質感です。色は美しい白で、ミルク本来の白さって感じがします。
味はスッキリしていて、夏のアイスミルクティーなど、喉の乾いて冷たいものが飲みたいときにピッタリです。お風呂上がりに飲むのも良いですね。
甘さは控えめで、たんぱく質が多いので、ダイエットにも良さそうです。
雪印メグミルク【牛乳】の味は?
雪印メグミルク【牛乳】は、王道な牛乳って感じの味ですね。
マイルドな舌触りで、高温殺菌牛乳独特の臭みもあって、普通の牛乳って感じです。
低温殺菌牛乳は、喉が渇いた時に冷たいまま飲みたい味でしたが、雪印メグミルク牛乳は、ホットミルクで飲みたくなります。
特濃と低温殺菌牛乳の間のような味わいですね。
色は純白で、とても綺麗です。
八ヶ岳乳業【おいしい低脂肪】の味は?
八ヶ岳乳業の【おいしい低脂肪】は、冷たさをしっかり感じる爽やかさがあります。結構スッキリしているので、冷たい状態で飲みたいですね。
表面を見ると、水っぽい透明な部分があります。原材料が生乳50%未満なので、半分くらい水なのかもしれません。
カロリーが一般的な牛乳の半分程度しかないので、ダイエットに良さそうです。
「高温殺菌」と「低温殺菌」の違い
ほとんどの牛乳には、紙パックの裏面に殺菌方法の記載があります。乳飲料には記載がない場合もあります。
低温殺菌にこだわった牛乳では無い場合、ほとんどが130℃で3秒ほどの「超高温殺菌牛乳」です。よく裏面は見ているのですが、低温殺菌牛乳は限られています。
超高温殺菌の場合、タンパク質が変化し、生乳本来の風味を楽しむことはできません。牛乳独特の臭みが生まれてしまいます。
低温殺菌牛乳は、低温でゆっくりと殺菌しているので、タンパク質を変化させることなく、生乳本来の優しい甘さを味わえます。
「乳飲料」と「牛乳」の違い
「牛乳」は、生乳を加熱殺菌したものです。生乳100%以外は認められません。タカナシ【低温殺菌牛乳】は生乳100%なので牛乳です。
「乳飲料」は、乳製品に牛乳由来以外の成分を加えたものです。雪印メグミルク【特濃】は、ビタミンDが牛乳由来以外の成分にあたります。
生乳100%では無いけれど、乳製品のみで作られている場合は「加工乳」と呼ばれます。クリームやバター、脱脂粉乳などで成分を調整しています。
また、牛乳、加工乳の定義には、「乳脂肪分」「無脂乳固形分」の量も関係しています。
種類 | 乳脂肪分 | 無脂乳固形分 |
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牛乳 | 3.0%以上 | 8.0%以上 |
加工乳 | - | 8.0%以上 |
八ヶ岳乳業の【おいしい低脂肪】は、原材料は乳製品のみで作られていますが、無脂乳固形分が少ないため、加工乳ではなく、乳飲料となっています。
牛乳に「ビタミンD」を加える理由
ビタミンDには、カルシウムの吸収率を高める効果と、カルシウムの骨への沈着を促進する効果があります。
牛乳にビタミンDを加えることで、カルシウムとビタミンDを一緒に摂ることができ、牛乳のカルシウムを吸収しやすくしているのです。
グラス一杯あたりのカルシウムの量は、【特濃】と【低温殺菌牛乳】で違いはありません。
しかし、【特濃】にはビタミンDが含まれるので、身体に吸収されるカルシウムの量は多いということになりますね。
牛乳を飲み比べてわかったこと
【特濃】と【低温殺菌牛乳】は交互に飲むのが美味しい
2つの牛乳を飲み比べて、濃厚な甘い牛乳【特濃】とスッキリ爽やかな【低温殺菌牛乳】を、交互に飲むのが美味しいことがわかりました。
甘いとスッキリの組み合わせは、紅茶とバニラアイスを頂くような、贅沢なひとときが味わえました。
牛乳2種類を同時に開封して飲むことは今まで無かったので、「飲み比べ」をテーマにしたことで初めて楽しめました。
「牛乳」「乳飲料」にどちらが優れて、どちらが劣っているは無い
「牛乳」は、生乳100%で出来ているので、素材の味を楽しむのに最適です。
「乳飲料」は、生乳100%ではなく、他の成分も含みます。だからと言って「乳飲料」が劣っているわけではありません。
もっと美味しくするためにバターやクリームなどの脂肪分を増やしたり、もっと栄養が摂りやすいように相性の良い栄養素を追加したり、技術の力で牛乳の価値を高めているのです。
「牛乳」では、素材本来の良さ
「乳飲料」では、商品それぞれの工夫
どちらも素晴らしいものなんだとわかりました。